「西村晃のマーケティングの達人 大繁盛の法則」企業経営・売上アップのヒントを提供

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2012年8月のバックナンバー

「頭のいい子に育つと言われている」

2012年8月31日

木彫りの里、富山県南砺市伊波地区では嫁いだ娘に男の子が産まれるとこの天神さまの木彫りを実家から贈る習慣がある。
頭のいい子に育つという言い伝えで「GS世代」のおじいさんは30万円前後の支出をいとわない。
ビジネスヒントに富む話だ。

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「富山県の秘境 五箇山」

2012年8月30日

富山県南砺市の世界遺産、合掌造りの里、五箇山地区に来ている。
400年あまりたつ合掌造りの家が集まる地域だ。
5メートルを越える豪雪地帯だけに60度の傾斜を持つ屋根は雪降ろしの理屈に合っている。また屋根裏部屋はかつて養蚕に使われ、また軒下では硝煙火薬が作られていた。

五箇山地区は今でこそ道路整備がなされているが昭和40年代までは川を船を使って行き来していた。当時は冬場の食料確保が難しく、村人たちが共同でウサギ狩りをしていたという。

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「西新井大師」

2012年8月29日

講演で西新井大師商店街に行った。
全国を見渡しても衰退が目立つ商店街が多い中にあって比較的元気な商店街のキーワードに「門前町」がある。
浅草仲見世、巣鴨とげぬき地蔵通り、鎌倉小町通り、名古屋大須、大阪天神橋筋など全国的な知名度をもつ商店街はみな「門前町」だ。
一般に門前町の商店街にはいくつか共通点がある。
門前町商店街の特徴はまず広域集客であることだ。全国から参拝客を集める善光寺をはじめ、伊勢神宮、あるいは鶴岡八幡宮など商圏はきわめて広い。
次に企業で言うならCI、コーポレートアイデンティティーにあたる町並みの統一がやりやすい。
善光寺商店街などは白壁の統一感は見事で郵便局や銀行から公衆電話ボックスまで白壁と瓦の町並みにデザインを合わせており、さながらテーマパークのようだ。
さらに販売商品にオリジナリティがあり、販促イベントに巧みなのも門前町の特徴だろう。だいたい成熟社会においては価格の安さよりも、いかに販促イベントを効果的に打ち消費者の心理に訴えるかが大きなテーマだ。その点門前町商店街はもともと祭礼に縁日と神社仏閣とタイアップした販促イベントには慣れている。これも見逃せないことだろう。
もうひとつ門前町商店街で指摘しておきたい大きな特徴がある。
それは「行った人は帰ってくる」ということだ。
最寄りの駅などから参道沿いに店がならび、いちばん奥に神社仏閣があるから、大多数の人は同じ道を往復することになる。
往路からものを買い込む人はまあいない。とりあえずお参りを済まそうとまずは参拝へと向かう。しかしあそこにまんじゅう屋がある、あそこのそばはうまそうだなどと下見をする意味が往路にはある。
ようやく神仏の前に行き賽銭を投げ、手を合わせると、気分は晴れやかになる。「ああお腹もすいた、そうだみやげも買わなくちゃ」。
折り返しの後は一気に買い物競争となる。往路の下見で段取りは決まっているから目星のつけてある店を渡り歩いてゆく。
多くの商店街はいまやシャッター通りと化し、足早に通り過ぎる空間となっている。単なる通り道であれば残っている店もゆっくり見てもらえなくなる。
同じ道を短時間のうちに往復してくれる門前町の参道は商売の面からみて大変ありがたい動線を形成している。

この門前町の繁栄はビジネス成功のヒントになると思う。

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「悪しき前年対比主義」を嗤う

2012年8月27日

サラリーマンは前任者よりも売り上げを落とすと、もう一生無能者の烙印を押されてしまうという恐怖感のなかで戦っています。
なまじ学生時代優秀だった人ほどそのくらいで思いつめがちなようです。
東大法学部以外は大学ではないという官僚の世界はその最たるもので、同期の一人が次官になった段階で他の人はみな退官。
まさに一将功成りて万骨枯るのです。
だから一番にならなければなりません。
民間のサラリーマンも、一つ失敗したら会社人生終わり、という意識の中で、自縄自縛に陥ります。その具体的な例が小売業の営業時間延長や年内無休だと思います。
前任者より売上を上げる近道は営業時間を長くするのが手っ取り早いのです。
コンビニは、始まった頃は朝7時から夜11時が画期的でしたが、いまは24時間が当たり前です。
スーパーは年中無休、百貨店も元日以外は開いているのが当たり前になりました。昔は定休日があったのに。
消費者にしてみれば開いていれば便利だから、あえてけしからんという人は少ないでしょう。
でもそれはけっしてそうして欲しいと消費者がお願いしたわけではなかったはず。
経済が拡大しているときならいざ知らず、いまや人口減少、縮小経済の真っ只中です。
長く店を開けても思うように売上は上がらずコストばかりが気になってきます。
それでもトップではなく中間管理職は営業時間を短くする決断はできません。
売上という数字が一時的に少しでも減ることが、次の出世に響くかも、とビクビクだからです。
バーゲンばかりという状況をやめ、正規価格で売る時間を増やさなければ、もう麻薬のような値引き競争はやめようと、わかっていても実際にはできないのも同じ理屈。
取材していろいろな企業を見渡すとこうした臆病な人たちが会社を支えていることに気がつきます。
大丈夫か、ニッポン。

「東京燃ゆ」

2012年8月27日

この週末は東京が一年で一番熱く暑く燃える時だった。
浅草サンバカーニバル、原宿表参道のスーパーよさこい、そして高円寺阿波おどりが一斉に開催され、どれも100万人と言われる見物客を集めた。
昨年は震災の影響で中止した分、今年の祭りに賭ける意気込みは主催者も参加者も大変なものだったようだ。

気がつくのはこの三つのイベントとも本家は別にあるということである。
しかし高円寺阿波おどりなどはすでに35回を数え動員力は本家をしのぐ。
観光集客は提案力によるものだとあらためて感じる。

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宴の後

2012年8月20日

ロンドンオリンピックは日本選手団の活躍による興奮で二週間があっという間に過ぎました。
アテネや北京の時には液晶テレビやDVD、ブルーレイ録画機に特需がありましたが、今年はそんな話はほとんど聞かれませんでした。
昨年までの地デジ特需で需要を先食いしてしまったテレビ業界は、いまやどん底状態、 液晶で一世を風靡したシャープの苦境、パナソニック、ソニーなど家電業界の苦悩は深まるばかりです。
宴が終わり、現実に目を向けなければならない時です。
オリンピックの陰で、消費税増税が決まり、いよいよ総選挙も近しという政治状況になりました。
「パンとサーカス」に興じることはもはや許されない厳しい選択の局面が我々に押し寄せています。
北方領土、竹島、尖閣と、周囲の波も高くなっています。
惰眠をむさぼり続けるわけにはもういかない、という危機感を日本人は持たなければいけないのです。

今回、銀と銅のメダルをたくさん手にした日本。
世界の中で二位と三位だから胸を張っていいというのも、もちろん正論です。
しかし彼らは二位と三位を最初から目指していたわけではない。
あくまでも一位を目指す努力をしたからこそ二位、三位にもなれたはずです。
「一番じゃなければいけないんですか」
という発言は、努力の過程では無意味なのです。
「銀や銅をとれるように再建します」と日本柔道界は言わないはず。
金メダルをとれる国になるように日本を再建する、とロードマップを示す努力を政治も経済もしていかなければなりません。


 

「縁結びのキツネ」

2012年8月20日

夏の甲子園は熱戦が続いているが、埼玉県の箭弓神社には全国の野球チームが必勝祈願に訪れるようになった。
境内にはホームベースを型どった野球絵馬が飾られている。

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その箭弓神社が次に力を入れているのが、縁結びだ。
やっくん、きゅうちゃんというかわいらしいキツネが境内に造られた。
その像の後ろには、同根の松と栴檀があり、仲の良い木だけにそれにあやかり縁結びにつなげようというわけだ。
そしてみたま祭りが開かれたこの時期に、このキツネの像にデザインをした伊嶋祐一さんの作品展も境内で開かれていた。
伊嶋さんと作品のキツネとの記念撮影だ。
集客力のある神社の新しいマーケティング戦略に注目したい。

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楽しい旅でした 「北海道ガーデン街道ツアー」

2012年8月16日

3日間で、7つの北海道ガーデン街道の庭園を回った。
2008年テレビドラマ「風のガーデン」で火がついた「北海道ガーデン街道」は人気ツアーになっている。
旭川から富良野、十勝までの200キロ余りの道のりに点在するガーデンは、北海道の自然にマッチした花々と借景で、どこも個性豊かだ。
旭川の「上野ファーム」は「風のガーデン」もプロデュースした上野砂由紀さんの庭、イングリッシュガーデンをベースにした落ち着いた佇まいだ。

1208_1_ueno_320.jpg 上野ファーム

1208_2gerden_320.jpg 風のガーデン


新富良野プリンスホテルの中にある「風のガーデン」は2万株の季節の花々とともにドラマで登場したグリーンハウスも健在だ。
「十勝千年の森」は北の大地にふさわしい雄大さが魅力。

1208_3sennen_320.jpg 十勝千年の森


「真鍋庭園」は50年にわたり、日本式、西洋式の庭園を造りこんだ魅力がある。
「十勝ヒルズ」はカートで巡る広々とした庭園で、季節ごとに様々な花が咲き乱れる。

1208_5manabe320.jpg 真鍋庭園

1208_4tokachi_320.jpg 十勝ヒルズ


85歳になる元気な女性が一人で作った「紫竹ガーデン」、菓子メーカー「六花亭」が作った「六花の森」とどの庭園も個性豊か、たっぷり楽しんできた。

1208_6chikushi_320.jpg 紫竹ガーデン

1208_7rotka320.jpg 六花の森

 

社名が語る歴史

2012年8月 6日

HOYAという会社の名前、聞いたことありますね。
日本人のメガネレンズの4割くらいはこの会社のものだそうです。
ところでなぜHOYAという社名か、ご存知でしょうか?
NTT、 NHK、NECなど会社名前が頭文字に由来する例は多いですから、HOYAもなにか4つの言葉の頭文字と考えても不思議ではありません。
違うのです。
HOYAとは東京都保谷市の地名なのです。
現在は西東京市になりましたが保谷という都市名は消えても会社名として残っているわけです。
いまやHOYAは、海外生産比率71%、海外売上比率62%というグローバル企業です。
半導体フォトマスク、HDD用ガラスディスク、オプトデバイスなどの情報通信関連と、メガネレンズ、白内障用の眼内レンズ、医療用内視鏡などのライフケア関連が3600億円の売上を大きく二分しています。

日本の製造業の将来が心配される中で、付加価値の高い精密部品を世界で作り、世界で販売する純日本企業「HOYA」には、大きな期待がかかっています。
キーデバイス(基幹部品)を海外で作り、海外で売るのが今後日本の製造業の重要な戦略であり、まさにHOYAはその代表的な企業です。
その社名になった「保谷市」から大きく脱皮、成長したこの企業をいつまでも地元の町工場でいてほしかったと嘆いても始まりません。
世界的な企業として日本をひっぱってほしいと考えるほうが自然でしょう。
それは「空洞化」ではなく「ワールドワイド化」であると思います。

「シンプルな花で涼しく」

2012年8月 1日

暑いですね。
こういう時は花ももちません。
アレンジにはあまり向いていない季節です。
シンプルに暑さを忘れるように活けてみました。

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