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2012年10月29日

すすきのにいくとせ空きを憂うかな

2012年10月22日

コロンブスの卵

2012年10月15日

石見銀山再訪

2012年10月 5日

作戦成功!

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すすきのにいくとせ空きを憂うかな

2012年10月29日

次々にそびえる摩天楼、東京は不況風に歯向かうように新しいビル建設が進んでいます。
しかし気になるのは完成したあとの空室の多さ。
とっくの昔に完成しているのに全くと言っていいほど埋まっていないオフィスビルがあちこちにあります。
もともとこんなにビルが必要だったのかしら、と首を捻るような状況がずっと続いています。
失われた20年、しかしオフィスビル、マンション、ショッピングセンターなどの建設は基本的には止まりませんでした。
需給関係とは裏腹に資金を貸しこみたい側と、建設を続けなければ仕事が確保できない側が、歯車を無理やりまわしている気がします。
しかしこれが未来永劫続くのか?
「まだはもうなり」とは兜町の格言、私は「まだ大丈夫は、もう危ない」と思います。
いまのうちに立ち止まってみないと、心配です。
不動産市況の転換は消費税増税後にくると見ます。
地デジブームでそれ行けドンドンと工場を過剰増強して、いまその反動に苦しんでいるテレビメーカーを他山の石にしなければなりません。

コロンブスの卵

2012年10月22日

九州の福岡市にもほど近い粕屋町にある「イフジ産業」がこのほど東証第二部に上場を果たしました。
藤井徳夫社長は当初養鶏場を経営していましたが、なかなか経営は安定しなかったそうです。
そこで考えついたのが玉子の販売ではなく、液卵にして売ってはどうかということでした。
ニワトリが卵を多く産むのは夏場、しかし卵の需要はクリスマスや正月を中心にした冬場です。
その需給を調節することがビジネス成功のカギでした。
夏場に仕込んだ液卵を冷凍保存し需要期に売れば安く仕入れて高く売れることになる。
おもな取引先はパン業界ですが、ほかに茶碗蒸しやだし巻き卵など外食、中食市場も拡大して、経営は軌道に乗りました。
会社創業から40年、順調に社業が拡大してきた裏にはマーケットニーズを見極める冷静な目があったことが見逃せません。
掘っ立て小屋のような創業時に「やがて上場する」と宣言し、周囲からホラ吹き扱いされていた藤井社長、いま「次は東証一部」と目標を掲げますが、いまや誰もホラとは思わないでしょう。
イフジという社名は社長の名前の藤、井をひっくり返したネーミング。
人の考えない道に勝機ありと液卵ビジネスを選んだことは、まさに「コロンブスの卵」であったといえそうです。

石見銀山再訪

2012年10月15日

いまから8年ほど前に島根県大田市大森を訪ねました。
かつて銀の採掘で栄えた石見銀山。
この地域を訪ねる人もなく、ひっそりと静まりかえっていました。
ただ四肢補助用具や人工乳房の開発で世界的に知られる「中村ブレイス」や和風雑貨で百貨店などにも進出を始めていた「群言堂」という個性的な企業があるのが印象的でした。
それから3年後石見銀山が世界遺産に登録され、早くも5年がたちました。
久しぶりに訪れて観光地へガラリと変身しているのに驚きました。
日曜日だったとはいえたくさんの観光客が訪れていました。
街並み保存のためマイカーの乗り入れはできなくなり、新しく作られた「世界遺産情報センター」というところにある駐車場にクルマを停めて、バスで世界遺産地区に向かうようになっていましたが、第三駐車場まであるその中継地点が満車で長い渋滞の列ができていました。
間歩(まぶ)と呼ばれる坑道巡りツアーやレンタサイクルの貸し出しも人気、また古い街並みにはカフェなどお洒落な店もできていました。
ひっそりしていた前回の訪問とは様変わりしている姿に驚きました。
ただ地元に落ちるお金は宿泊施設がないため限られています。
また人気が一巡した後の維持が難しいのもどこにでもある話。
もともと人口密集の大都会からはアクセスが難しい地域でもあります。
一度訪れた人が、もう一度行きたいと思うかと言えばかなり難しいはず。
「世界遺産登録から5年」は次の戦略を考えなければならない節目と言えそうです。

作戦成功!

2012年10月 5日

前から疑問に思っていたことがありました。
メガネを買うとメガネケースをもらいます。
もちろんタダ、言い換えればそれほど高価なものではないわけです。
しかし、高級ハンドバックにお洒落な化粧品を入れ、財布はブランド物なのに毎日入れるメガネケースは安物でいいのでしょうか?
女性だけではありません。
男性用でもメガネケース自体を欲しいと店を探してもほとんど見かけないのです。
定期入れなどの革製品を扱う店が考えられますが、品ぞろえはほとんど選択の余地がないくらいです。
お洒落なメガネケースは絶対売れるに違いない。
敬老の日や母の日のプレゼントは当たるぞ!
私はセミナーに来るメガネ店に主張し続けていました。
それに反応したのがヨネザワ博多店でした。
この店は阪急百貨店博多店に出店しましたが、その立地が一階のアクセサリー売り場、つまり上層階の眼鏡宝飾品売り場ではなかったのです。
「アクセサリー売り場だからこそファッション雑貨としてかわいらしいメガネケースを売るチャンス」と店長の江口康人さんは考えました。
そして敬老の日のギフトやカップルのプレゼントを狙い、中高年用と、若い女性向けのケースを大量に仕入れて大胆陳列したところ、大反響となりました。
「びっくりしました。単価は安いとはいえ、メガネをお持ちの方にこの新店を認識していただければ次にはメガネ本体を買ってくださることにつながるはずです。日本一メガネケースの品ぞろえのいい店にしたいと思います」
メガネケースを機能で考えるか、お洒落れアイテムとして考えるか、応用範囲は広いはずです。

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西村晃の連載『「GS世代」をねらえ!伸びる企業の法則』好評!

2012年10月 5日

夕刊フジ水曜日に毎週連載している『「GS世代」をねらえ!伸びる企業の法則』は、間もなく連載一年を迎えます。
企業の最新情報と裏にある戦略をルポし、読ませる内容と評価をいただいています。
一社を三回シリーズで伝える深みが売り物です。
是非ご購読ください。

長谷工① 20120816 haseko①.pdf

長谷工② 20120823 haseko②.pdf

長谷工③ 20120830 haseko③.pdf

「美と健康のフェスティバル」

2012年10月 3日

体育の日にちなんで「GS世代研究会」では「美と健康のフェスティバル」を企画していてその準備に追われている。

会場は埼玉県三郷市の「ららぽーと新三郷」で10月10日から14日までの開催。

是非お越しください。

プレスリリース 121010-14.pdf

ハウステンボスが変わった!

2012年10月 1日

皇太子ご一家がディズニーランドにお出かけになったいうニュースを以前テレビで見たとき、一般入場者を制限しなかったことに納得したのを覚えています。
ご一家以外誰もいないテーマパークなんて楽しいでしょうか。
確かに長い待ち時間は大変だし、想像するに皇太子ご一家が一般の人と一緒にアトラクションの行列に並んだとはおもいませんが、それでも警備の都合などとして仮に誰もいない園内を三人だけで歩かれたら、楽しいだろうかということです。
おそらく誰もいないテーマパークほどつらい場所はないはずです。
笑顔の人々でいっぱいだからこそ気分は高揚するのでしょう。
いまから6~7年前私は、それと似たような経験をしました。
場所は九州、ハウステンボス。
それより前、ハウステンボスがまだ年間400万人もの人を集めて、「東のTDL、西のハウステンボス」と言われていたころ、家族でクリスマスを過ごし、あふれんばかりの人々の歓声が耳にのこっていただけに、その時の悲惨さに愕然としたものです。
誰も、いないのです。
いやこれは少し大げさ。
正確には私を含めて数人の観客でした。
あの広いハウステンボスに、です。
いくつもある入場ゲートは、たった一つしか開けてありません。
そこにいた係に思わず聞きました。
「休園日ではないんですよね」。
園内の周遊船は乗客ゼロ。
リストラで数えるばかりしかいないスタッフ。
これでは何もわからず途方にくれます。
食事をする場所を見つけても、フードコートは私一人。
アルバイトの女性二人の私語がこだましていてもその二人以外いませんから注意する人もいない。
掃除のおばさんがトイレの近くに座り込んで世間話
「あの人もクビって宣告されたっちゃね」
そんな話を、夢を求めに来たテーマパークで聞くと、お客は一気に現実に引き戻されます。
間が持たず、二度と来るまいと心に決めて昼過ぎには引き上げました。
3年ほど前、そのハウステンボスにHISの澤田秀雄氏が経営に乗り出すと発表されました。
二度と行くまいと思ったほどですから関心もなかったのですが、昨年黒字に転換というニュースが流れ、気になりだしました。
そして世界的なガーデンショーをハウステンボスで開いていることを知り、客層ターゲットを「GS世代」に変えたなと直感して見てまいりました。
変わりました。
変わっていたのです。
ホテルヨーロッパのスタッフの親切さ。
食事の味は、週に何回もホテルのパーティにでている私が「とびきり」と思うほどのおいしさ。
掃除のアルバイトにシャッターを押してほしいと頼んだだけで、仕事を放り出しても尽くそうとする一生懸命さ。
営業本部長の田中雅人氏はまだ30代、ナベプロからのヘッドハンティングですが、彼だけでなくさまざまな分野から集められた役員の指揮のもと、斬新な改革がすすめられたという話に納得しました。
世界ガーデンショーの前夜祭は屋外パーティーを予定していましたが、開始目前に雨に見舞われました。
200人以上の正装のお客さんをすぐに美術館に雨宿りさせ、音楽を生演奏しドリンクを飲んで持っている小一時間の間にホテル宴会場に変わりの食事を用意して、バスで移動させる鮮やかさ。
不満を言うお客は一人もいなかったはず。
変わった!ハウステンボス。
嬉しくなった一日でした。

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huistenbosch 2.jpg 世界ガーデンショー

huistenbosch 3.jpg 屋外に準備された会場

 

huistenbosch 4.jpg 指示をする澤田氏

huistenbosch 5.jpg 急遽ホテルに変更

huistenbosch 6.jpg 雨で会場変更を詫びる澤田氏

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