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衣料品をもっと売らなきゃ

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百貨店や総合スーパーの業績不振の最大の理由は利益率の高い衣料品の売れ行き不振です。

これまで伸びてきたショッピングセンターも、今後はテナントの多くを占める衣料品店の退店で苦戦が予想されます。

なぜ衣料品が売れないのか?

お金がないから服が買えないというのとは少し違う気がします。

まず消費者の多数を占めるシニア層は、コートやスーツなど重衣料を新たに購入する必要がない、というのが最大の理由でしょう。

シニア層が多い百貨店友の会では、積み立てたお金があるのに高額衣料品を買わないで埋蔵金になってしまっているというのはこれを裏付けていると思います。

また若い層もかつてのようにブランド品の服を買いたいと思っている人は少ないように見えます。

カジュアル志向というか、身の丈以上のお洒落にお金をつぎ込むという発想が薄れているのかもしれません。

いくつかの服を着まわすお洒落術、と言った雑誌の特集はよく売れています。

バブルを知らない子供たちがキャリア層になり、ファストファッションで育った若者たちは高価な衣料品を大切に着こなすよりは衣料品を消費する発想で、せいぜい2~3年着れば十分、という感覚なのかもしれません。

また衣料品でもファストファッション系ならば店舗よりネットショップのほうに購入は流れがちです。

少子化でもベビー服や子供服なら祖父母の財布も期待できるということで、ここだけは例外的に市場活況のようですが、それ以外は総じて不調。

この傾向は、おそらく続くでしょう。

不況ではなく、これが今後は当たりまえと思うべきです。

ならば、デザイン力を磨き、海外に市場を求めるなど、大きく舵を切る決断が必要だと思います。

日本の小売りが大きな曲がり角に立っていることの象徴が衣料品市場に端的に表れていると思います。

消費市場に赤信号が点滅しています。