「西村晃のマーケティングの達人 大繁盛の法則」企業経営・売上アップのヒントを提供

今週のズバリ

月別バックナンバー

団体戦は日本のお家芸

2018年2月26日

平昌五輪で日本が取ったメダルの中でとりわけ興味深かったのは女子スケートパシュートの金メダルです。
選手個々の力ではオランダに見劣りがする日本チームが団体戦で勝つために、チームワークを徹底的に磨き上げた結果勝つことができたのです。
同様の例として、夏季五輪でメダルを取った男子400メートルリレーもあげられます。
個々の選手は当時100メートル10秒を切る選手はいなかったのに、バトンパスなどの技術を磨いて渡り合いました。

こうした発想法は日本経済にも言えることです。
戦後の日本経済は政府主導のもと多くの同業者が棲みわけられるような共存共栄の体制を長らく維持してきました。
自動車メーカーにせよ、電機メーカーにせよ、あるいは都市銀行にせよ多くの企業が並び立つ経済の構造は世界にも例がないものでした。

しかしバブル崩壊後、平成の30年の間に護送船団方式と呼ばれたこうした日本経済に特質は失われ弱肉強食の構造へのシフトが始まりました。
それでもまだトヨタを頂点とする多くの系列部品メーカーというような中小企業のピラミッド構造は維持されています。
しかし今後電気自動車の時代になればガソリン車と比べて部品点数は半数以下になるというように、この系列も崩壊してゆく可能性があります。

アップルなどのように価格さえおりあえば世界どこからでも部品を調達する会社が腕力で経済を牛耳る時代、アマゾンのように問屋などの流通を飛び越えてネット消費者につながる時代、個々の実力では日本企業が太刀打ちするのは容易ではありません。

どうやって日本のお家芸を磨き日本チームの総合力で上回るか、まだ手はあるぞ、と教えてくれた金メダルでした。