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散々たたいた後はすっかり五輪に...テレビの見方を考える

2018年2月27日

上記のタイトルで相撲解説者の舞の海秀平さんが新聞に寄稿しています。
まずは、その内容をご覧ください。

 

相撲協会を散々たたいた後はすっかり五輪の話題に移ってしまった。
テレビの情報番組は相変わらず節操がない。
この数カ月で相撲協会は完全に悪者にされてしまった。
角界の話題は安定した視聴率が取れるのだろう。
横綱の暴力事件に始まり、立行司のセクハラ疑惑や十両力士の無免許運転の疑いなどが発覚するたびに大騒ぎ。
そして、これまで関心を示さなかった理事候補選挙の当落予想まで大々的に取り上げられた。
ところが、講演の仕事で全国を訪れてもあまり不祥事に関する質問を受けることはない。
本当に相撲が好きな人はあまり関心がないのか。
一連の騒動に怒っている番組の出演者はそれほど相撲が好きではないのかもしれない。
テレビのご意見番は「こんなことがあると、相撲を見るのが嫌になる」などと憤ってみせるが、初場所は15日間満員御礼。
早朝に国技館の前を通ると、大勢が当日券を求めて列をなしていた。
悪がはびこる相撲協会に正義感の強い1人の親方が改革を掲げて立ち向かっていくという構図を、情報番組はつくりあげた。
しかし、その親方の部屋の元力士が地位確認を求めている裁判はほとんど報道されない。
その件を知らないのか、いや知っていても見たくない、触れたくないのだろうと怪しんでいる。
自分たちがつくったストーリーにそぐわないからか。改革という言葉だけをもてあそびながら、その中身は掘り下げようともしない。
現役時代の活躍が申し分のない選手であれば、その人格も優れていると視聴者は思いがちである。
しかし、歴史に残る作品を書いた小説家の人格が高潔であるとは限らない。作者と作品は別物と考えた方がいい。わが身を省みて強く思う。
それまで一度も会ったことがない方から「舞の海さんはいい人ですよね」とよく言われる。
小柄な体格で闘っていた姿からそう思うのだろう。だが、私も人を恨む気持ちや嫉妬心はいまだに持っており、自分の人間性にほとほと失望している。
ここが大一番とばかりにあおった理事候補選で注目の親方が落選したという速報を聞くと、情報番組の出演者たちは大げさに落胆までしてみせた。
完全に片棒をかついでしまっていることに気がつかないのだろうか。
この手の話題だからまだいい。有事ともなれば、国の行く末を見誤りかねない。
まじめな視聴者は押しつけられた一方的な情報をうのみにし、自らの考えとして触れ回る。
これからも情報番組は私たちを少しずつミスリードしていくのだろうか。

                            (元小結 舞の海秀平 産経ニュース 2018.02.22)


★貴乃花親方に対する評価はともかく、テレビが朝から晩まで相撲協会理事選挙の票読みまでする必要があるのか、オリンピックまでのニュースの冬枯れ対策に過ぎないと思っていて同感に思いました。

不倫問題だろうが、相撲問題だろうが、北朝鮮だろうが、要はなんだっていいのです。
視聴率が取れると思えば、それが国や社会への影響があろうがなかろうが関係ない。

ニュースは消費材であり、次のテーマが見つかるまでの使い捨てカイロのようなものという低俗な発想がこの国を歪めていることに戦慄を覚えます。

ワイドショーのコメンテーターという輩は大学教授からお笑いタレントに至るまで、そのスタジオの席をプロダクションからあてがっていただいているのだから、政治家の悪口は言えてもテレビ局の悪口は口が裂けても言えない立場です。

これで正義の味方のジャーナリスト気取りをしているのですから、噴飯ものです。

テレビ離れと言いますが、賢明なる視聴者はこのメディアに見切りをつけ始めた健全な現象だと理解します。