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第10回 1月 100年! 東京駅探訪

2014年でちょうど100年になる東京駅。
いまも世界一の規模のこの巨大駅を探訪する。
旅は駅から始まるもの、この常識が覆りつつある。
旅の目的地が「駅そのもの」なのだ。
東京駅ブームである。
東京駅を見るために地方から来る観光客が増えている。
休日ともなれば、復元された丸の内駅舎前やドームはカメラを構える人で大混雑、ステーションホテルのレストランなど先まで予約で一杯だ。


東京ステーションホテル客室からみたドーム広場

東京駅ができたのは100年前の1914年(大正3年)、当初は平屋の駅舎計画だったが、日露戦争勝利で世界に誇れるものをという機運となり、辰野金吾設計による世界最大級の駅となった。
空襲で3階部分とドームを焼失、戦後は2階建てで使ってきたが、今回創建時の形に復元された。
長さ335メートルという長い駅、高さはドームの先端までで45メートルもある。
南北にあるドームには方角を示す8つの干支のレリーフや鳳凰、秀吉の兜の飾りと言われるレリーフなどがあり見どころは尽きない。


見上げるドームには様々なレリーフがある

約85万個の壁面のレンガは2階から下は大正時代のレンガを極力残してそのまま使ったので3階から上と色が少し違うことに気づく。
写真のベストポイントは、丸の内南口側からJPタワーを背にして狙うか、新丸ビル7階のオープンテラスから俯瞰で撮影するのがお薦め。


JPタワーを背に撮影した東京駅

新丸ビル7階オープンテラスは東京駅の撮影ポイント

ところで東京駅には歴史を記すポイントも多いので探してほしい。
丸の内南口ドームの下、切符券売機近くに原敬首相暗殺現場のプレート、さらに新幹線への乗り換え客の多い中央通路の柱には浜口雄幸首相襲撃現場と記されている。
さらに5,6番線ホームの有楽町より先端部に古代ギリシャ風装飾の柱が12本残るが、ここだけ開業当時のものだ。


浜口雄幸首相襲撃現場の床には目印が付けられている

5,6番線に残る創建当時の柱

また八重洲地下街の外堀地下一番通りには徳川家康の通訳として活躍した「ヤン・ヨーステン」の胸像がある。
オランダ船「リーフデ号」でウィリアム・アダムスとともに日本に来て「耶楊子(やようす)」と呼ばれた彼の自宅があったことが「八重洲」の名の起源となる。
また遠山の金さんでおなじみの北町奉行所がかつて八重洲北口付近にあったと記す小さなプレートが大丸の壁面にある。


「ヤン・ヨーステン」像は八重洲地下街にある

見学に疲れたら、ステーションホテルの一階カフェでひとやすみ。
高い天井を見上げながら、世界の一等国をめざした頃の日本人の心意気を感じるのも悪くはない。