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第18回 9月 土管と空港と招き猫のまち「常滑」

名古屋から名鉄電車で知多半島へ、中部国際空港があるところが常滑市だ。
「とこなめ」と読む。
地名の由来は土壌らしい。
「常」は「床」すなわち地盤、「滑」は「滑らか」という意味。
粘土層の露出が多く滑らかで、この土が地場産業の焼き物を生んだ。
窯業は現在も主産業、かつては土管を多く作った。
土管坂といわれる一帯は土管が敷き詰められ観光コース「やきもの散歩道」でも人気エリアだ。


土管坂

観光客に急須とともに人気があるのが招き猫だ。
年間30万体という招き猫生産地で、駅から「常滑市陶磁器会館」へ向かう道には「御利益陶製招き猫」39体、「本物そっくりの猫」11体が飾られ、「芸術的猫」に出会える場となっている。


ユニーク招き猫が楽しめる

常滑は中部国際空港ができて一気に中部地方の玄関口としての位置づけが明確になった。
空港に対峙する沿岸部、123ヘクタールの埋め立て地は工業団地としてはなかなか買い手がつかなかったが、「NTPマリーナりんくう」がオープンした。
クルーザー船の保管場所、フィッシュングの基地としての役割はもちろんマリーナ公園はカップルの格好のデートスポットとなっている。
また近くの「めんたいパークとこなめ」もインバウンドや家族連れでにぎわっている。

工場見学や、スケソウダラなどの生育も学べるギャラリー、試食もたっぷりできる直売所に長い列ができている。
その隣には中部圏初めてのコストコとイオンショッピングセンターもできてエリア全体の集客力が高まった。


めんたいパーク

この地域最大の観光スポットは、空港かもしれない。
滑走路を見渡せる展望デッキからの眺めは格別、デッキ下には飛行機離発着を見ながら食事ができる「クイーンアリス」も休日は予約が欠かせない。
展望風呂「フーの湯」は、観光客はもちろん、旅行帰りの人がひと風呂浴びて帰宅するところとして定着している。

空港内に競艇場『ボートレースとこなめ』の場外舟券売り場『オラレセントレア』がある。
公営ギャンブルの発券場が空港施設にあるというのは日本ではここだけだ。
ステージでは、日替わりで芸能ショーなども行われ、空港利用者以外が年間500万にも来場するというから立派な観光スポットといえる。


中部空港自体が観光地

「やきもの散歩道」で昔の風情を味わい、空港とその周辺に次々登場するトレンディスポットも楽しめる。
つぎつぎに新しい魅力を発信する常滑が見逃せない。