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西村晃の路地を曲がれば、もう旅人

第24回 4月 「そうだ秩父 行こう!」

東京から近く、笑点でたい平さんが連呼する祭りの多い秩父。
12月の夜祭が有名だが、春の芝桜に夏のキャンプなど実は通年でも楽しめる。
西武特急で池袋から80分、熊谷から秩父鉄道で70分程度だが、今回は現地での移動を考えてクルマを選んだ。
往きは関越道の花園ICを降りて40分ほどで秩父へ。
帰路は緑深い正丸峠越えの国道299号を下り、入間から圏央道、中央道を乗り継げば都心に戻れる。

秩父は人口7万人あまり、秩父嶺と言われる関東屈指の連山に抱かれる。
シンボルともいうべき武甲山を望み、荒川の清流沿いには四季の花々が咲き乱れる景勝地が連なる。

古くから絹織物や林業で栄え、また大正時代から武甲山の石灰石産出が始まりセメント業が栄えた。
中心地域にはかつての栄華をしのばせる土蔵や大きな商家が今も残る。
核は何と言っても秩父神社だ。


古い商家を利用した「ふるさと館」

秩父神社 本殿は家康が寄進

創建は10代崇神天皇の時代に、初代の国造である知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)が、祖神を祀ったのが始まりとされ、関東屈指の古寺のひとつである。
現存する社殿は徳川家康が寄進したもので、周囲には左甚五郎作と伝えられる「子宝・子育ての虎」や「つなぎの龍」などの彫刻が施されている。


本殿に彫られた左甚五郎作「つなぎの龍」

毎年12月3日に行われる「秩父夜祭」は、国の重要無形民俗文化財に指定され、京都の祇園祭、飛騨高山祭と共に日本三大曳山祭のひとつだ。

秩父は「食」でも飽きさせない。
まず蕎麦の名店が中心商店街はもちろん街道筋にも並ぶ。
「秩父そばの会」は20軒あり、どこでも打ちたての蕎麦が食べられる。
また地元で「小昼飯(こぢゅうはん)」と呼ぶそばまんじゅうやみそポテト、いも田楽など小腹がすいた時に食べるメニューを出す店も多いし、土産としても売られている。

また秩父札所めぐりの霊場には健脚を願う「草鞋信仰」があるが、「わらじかつ丼」も秩父の名物。
西武秩父駅に隣接する「仲見世」の「かつ丼」は2枚のるソースかつ丼が850円、4枚のせは1500円。


わらじかつ丼 2枚乗せ 850円

秩父鉄道の秩父駅の上は地場産センター物産館で土地の名産品が一同に並ぶ。
その駅前から伸びる道を進み、全長530メートルの斜張橋「秩父公園橋」で荒川を渡る。
このあたりに「ぶどう園」が多い。
秩父オリジナルの「山ルビー」や巨峰、ピオーネなど夏の家族連れには格好だ。
(問い合わせは 秩父観光協会0494-21-2277)。

橋の先の山道を登ってゆくと、全長3キロ、270haという「秩父ミューズパーク」が広がる。
スポーツや芸術施設、宿泊施設などを集めた総合レジャー公園だ。


総合レジャー公園「秩父ミューズパーク」

緑豊か、環境抜群、そしてここから見る秩父の風景は必見だ。
秩父にはこれまでなかなか行く機会がなかったが、意外に近く、老若男女を満足させる観光資源が多いことに気づく旅だった。


秩父ミューズパークから市内を臨む