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西村晃の路地を曲がれば、もう旅人

第28回 10月 「「リゾートしらかみ」の旅」

秋田県東能代駅と青森県川部駅を結ぶ147キロのローカル線、五能線。
日本海の屈指の絶景を見ながら走る、国鉄以来80年の伝統がある。
沿線には世界自然遺産「白神山地」もあり風光明媚な路線として知られる。
ここにJR東日本は「リゾートしらかみ」という観光列車を一日3往復走らせている。
冊子になった沿線紹介カタログを都心のJR駅で見たことがある人も多いだろう。


リゾートしらかみ号

10時40分。
秋田駅のホームを出発したのは「青池」
97年の「リゾートしらかみ」スタート当初からある列車名だ。
これ以外に「橅(ぶな)」「くまげら」がある。
定時に発車、昨夜来の雨も上がり快晴だ。
10月の中旬、みちのくは稲刈りも終わり、紅葉が始まっている。

期待で胸が高鳴る。
二つ目の駅が、八郎潟。
田園風景が広がる干拓地で、湖が農村に変わった。
森岳(もりだけ)駅周辺には大きな池が見える。
ここはじゅんさいの産地。
つるっとした触感だが、実は私が前夜食べた名物の「比内鶏御膳」にもつけ合わせでついていた。

東能代11時38分着。
13分停車し、ここから進行方向が替わる。
ここは五能線の起点駅、みな記念撮影などでホームに降りる。

11時52分に発車するとすぐに能代に着く。
また20分停車だ。
急ぐ旅ではない、これは乗ることに意味がある観光列車なのだ。
能代はバスケの街、ホームでシュート体験ができる。
ほとんどの乗客が下りて体験した。
ここで8時10分に青森を出た「リゾートしらかみ2号」と行き違う。


能代駅バスケ体験

さあランチだ。昼食は「鶏めし」。
駅弁を秋田駅で買ったおいた。


ランチは駅弁 鶏めし

能代は木工のまちでもある、「木都 能代」と呼ばれている。
旧料亭「金勇」はその豪華な木造つくりで国登録有形文化財に指定されている。
また駅周辺の「風の松原」は日本最大級の黒松林だ。

次第に海沿いに出る。
波も穏やか 秋晴れの絶好の旅になった

あきた白神12時40分着。
八峰町、白神山地秋田県側の玄関口である。
ここでは女性観光駅長がお出迎えしている。

12時43分 岩舘着、ここから先は青森県に入る。

岩舘と大間越え間は徐行運転でカメラ撮影に応えるというから芸が細かい。
岩場の景色を撮影できた。
高いところから見下ろすので迫力がある。
西日を受けてまぶしいが 眼下に広がる日本海はすばらしい。


絶景が続く

13時5分 十二湖着。
多くの観光客が乗り下りしたが外国人も目立つ。
アオーネ白神十二湖と言うリゾート地が地図に記されている。
33の湖沼からなるという。
ブナの自然林の中に点在する藍色の湖と聞くだけで行ってみたくなる。

13時18分 ウェスパ椿山着。
駅前の意味がわからなかったが、リゾート施設内に駅があるということだ。
海浜リゾートでコテージや温泉もあるそうで駅直結。

13時31分 深浦着
ここは本マグロの水揚げ青森県一という漁港
深浦マグロステーキ丼が名物。
北前船の風待ちの港だったという。

深浦を過ぎると目線まで海岸が下りてくる。
沿線で最高の絶景ポイントで、目が離せない。


深浦

千畳敷で15分停車、道路をわたり石畳を散歩できる。
13時59分着。


千畳敷駅に停車するリゾートしらかみ

改札もないのにホームから出て散策していると汽笛が3回鳴り、発車3分前を知らせてくれる。
海岸に降りて思い思い記念撮影、ほとんどの乗客が下りた。
圧倒的に「GS世代」だ
昔津軽の殿様が畳千畳を敷いて宴会をしたと言われる海岸を堪能した。


千畳敷

14時35分 鯵ヶ沢着。
鯵ヶ沢・五所川原間 3号車イベントスペースにて津軽三味線の演奏があり、みな3号車に集まってきた。
このあたり車窓は収穫時期のリンゴが見え始める。


車内で津軽三味線コンサート

14時49分 陸奥森田着。
14時55分 木造着。
15時2分 五所川原着。
ここで津軽鉄道へ乗り換える人も多い。

15時33分 川部着
15時46分 終点の弘前着。

気が付けば5時間の長旅なのだが、飽きさせない工夫が随所にある。
地方ローカル線もやり方次第で生き残れるいい例だろう。