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西村晃の路地を曲がれば、もう旅人

第30回 2月 「名古屋から、丹後半島、そして竹田城へ」

仕事のついでの熟年ドライブ旅行、今回は名古屋と鳥取の仕事をつないだ。
東名高速を西へ、かなり強めの雨が降っているが天気予報では西から晴れてくるようなのであまり心配はしていない。
海老名サービスエリアで休憩後、御殿場から第二東名に入る。
この道路ができて名古屋方面への交通渋滞が緩和、時間が読めるようになった。
雨はほとんど止み、直線が多い道路は快適なドライブが楽しめる。
岡崎サービスエリアで休憩、早くも10時ごろには熱田神宮に着いた。
ここは三種の神器の一つ「草薙の剣」をまつる神社だ。


熱田神宮

今日は祭礼の日に当たり、氏子で混んでいた。
参拝後のお目当ては「あつた蓬莱軒本店」の「ひつまぶし」である。
11時過ぎだが、周囲はもう人だかり。
ひつまぶしの名店、毎日お客が押し寄せるから整理券によるさばきも上手だ。
何しろ単品メニュー、高価格商品が行列で売れるのだからブランド商売として大変なサクセスストーリーと言える。
一膳目はそのまま、二膳目は薬味を入れ、三膳目は茶漬けで、と言われたとおりに一同右へならえ。
並んで待つのに一時間、食べるのは20分、昼食を済ませて金山の「名古屋ボストン美術館」に向かう。


熱田蓬莱軒のひつまぶし

"俺たちの国芳 わたしの国貞"展を鑑賞した。(16年秋)
初代歌川豊国の門下でしのぎを削り、江戸後期から幕末にかけて浮世絵界を牽引した国芳(1797~1861)と国貞(1786~1864)。
江戸ッ子気質で職人肌な国芳に対し柔和温順な国貞と正反対の性格であった2人は、よきライバルとして刺激し合いながらそれぞれ個性的な表現を確立した。
アメリカのボストン美術館の浮世絵コレクションから、兄弟弟子ライバル同士の作品を競わせるという展覧会だった。
海の向こうのボストン美術館にかくも日本の浮世絵の名品があることに驚く。

再びクルマで名古屋城へ。
2016年に本丸御殿の見学が始まった。
大広間に襖絵が美しい開催中の菊人形展を外国人が盛んに写真を撮っていた。
16時前名古屋城を出発、栄の名古屋国際ホテルにチェックインし夜は今回の仕事である講演、そのまま早めに眠りに就く。


名古屋城本丸御殿

二日目。
朝食後大通公園を散歩。
8時にホテルでて東名阪から第二名神へ。
名神高速のバイパスでこちらのほうが空いているので関西は近い。
土山サービスエリアでコーヒー休憩。
11時には京都縦貫道路の京丹波町、道の駅「味夢の里」に着く。

ランチは丹波の黒豆づくし御膳。


丹波の黒豆づくしのランチ

13時過ぎに天橋立到着。レンタサイクルで砂嘴を横断し、元伊勢籠神社へ。
ここは伊勢神宮に奉られる天照大神、豊受大神がこの地から伊勢に移されたという故事から元伊勢と呼ばれる古社。
奈良時代に丹後の国の一の宮となり、平安時代の「延喜式」には名神大社となり、山陰道唯一の大社。
クルマに戻りドライブ一時間で伊根につく。
ここは舟屋といい、岸壁の家の一階部分がクルマのガレージのように釣り船を格納できる家が連なる。
静かな入り江の幻想的な雰囲気が人気だ。
NHK連続ドラマ「ええにょぼ」の舞台になった。


伊根の舟屋

秋の日没は早い。時計を睨みながら丹後半島を回る。
京丹後市屛風ヶ浦で写真撮影。
本当は文字通り夕日がきれいな夕日が浦で日没を迎えたかったが、残念ながら間に合わなかった。
それでも半島から海に沈む夕日を拝むことはできた。


丹後半島から日没を見る

18時前城崎温泉到着。
今夜はここでは泊まらず翌日の仕事がある鳥取まで行く予定。
駅前のさとの湯で800円の日帰り入浴をつかの間楽しんだ。
19時 駅前に一軒だけ空いていた「 響 」で但馬牛ステーキ定食。
ここから真っ暗闇の峠道を抜けて走ること2時間近く、かなり長く感じる道のりだったが鳥取市へたどり着く。
ホテルニューオータニ鳥取に宿泊。

三日目。
午前中鳥取で仕事。
14時に出発、道の駅「きなんせ岩見」でお土産など買い物。
さらに海岸線を昨夜まったく景色が見えなかった道を戻る。
日本海の絶景づたい、ドライブコースとしてはお薦めだ。

道の駅「あまるべ」に着く。
ここは山陰線餘部鉄橋の真下。


余部鉄橋古い橋脚と現在使用中の新しいもの

かつて強風にあおられて貨物列車が転落したことで知られる。
崩落の悲劇の資料が「道の駅」に展示されている。
余部鉄橋に歩いて上ることができる。
「空の駅」からの眺めが素晴らしい。


余部鉄橋からの日本海の眺め

15時30分出発。
一時間で「オーベルジュ豊岡」に到着。
かつて銀行の建物を改築してオーベルジュになっている。
宿泊施設としてはけっして快適とは言えないが、銀行の豪華な雰囲気とフレンチは十分満足できた。


オーベルジュ豊岡外観

銀行の本店を利用したオーベルジュ豊岡

四日目
豊岡市内を早朝ドライブ。
お菓子の神様を祀る中嶋神社へ。
田道間守の生誕地である。
円山川沿いの朝霧が幻想的で素晴らしかった。

7時半、ホテルに戻り朝食。
待たされたけれど、丁寧につくられた美味しい朝食だった。


オーベルジュはフレンチが売り物

料理はどれも美味


8時過ぎ出発
今日は天空の城、竹田城。
前から来たいと思っていたけれど、仕事のついでというわけにはいかない辺鄙なところ。
しかもアクセスはやはりクルマでないと難しい。
9時過ぎ「山城郷」到着、ここから一般車は入れないのでタクシーで登山口へ。
20分ほど山道を登り、10時過ぎ竹田城跡に着く。


ついに来た 竹田城

一番人気は早朝の雲海に浮かぶ城を反対側から眺めることだが、真っ暗闇に参道長蛇の列を上らなければならず、豊岡のオーベルジュ宿泊とは結びつかず
今回は昼間の来訪となった。

歩くこと30分。城の頂に上がる。
雲一つない晴天、見下ろすと山あいに田畑や集落が広がり360度のパノラマが広がっている。
この爽快さは素晴らしい。
映画「あなたへ」で高倉健がここを訪ねたシーンが蘇る。
来てよかった。こんな機会がなければわざわざ来るのは難しい場所だけに喜びもひとしおだ。


竹田城からの眺め

山道を下る。
往路はタクシーだったが、狭い山道ゆえ一方通行なので「山城郷」まで紅葉を愛でながら30分くらい歩く。
再びクルマで自動車専用道路に入り、神戸市三田をめざす。
途中、道の駅「あおがき」でそば定食のランチ。

今回の旅程でどうしても入れたかったところがある。
いままで何度か試みたが行けなかったところをたどる旅、最後の目的地は兵庫県三田市にある「パティシエ・エスコヤマ」だ。
テレビで有名、百貨店などのサロンド・ショコラなどでの出品でも知られる有名店は、新興住宅街のなかにあった。
カーナビで近づくと、警備員が立ち駐車場の整理に当たっている。
何か所かに分かれた駐車場はどこも満杯でしばらく待たされた。


エスコヤマの前には店に入るための長い行列が続く

想像以上の混雑だ。
建屋がいくつかあるようだ。
繁盛するにつれて建て増ししていったと想像できた。
ケーキの館、パンの館、あるいはチョコレートの館に喫茶と、一つ一つはそれほど大きな建物ではないが、それぞれに行列ができていた。
平日の昼間に、ほどんどの人がわざわざ遠くからやってきているということは、駐車場のナンバープレートから見て取れた。
ここまで来たのだから買って帰らなければと思い、メインのケーキ店の行列の最後尾に着く。
並ぶこと1時間あまり。ようやく店内に入り、生ケーキにプリン、焼き菓子などを購入することができた。


平日の午後なのに店内も大混雑

帰りの高速に乗り、西宮名塩サービスエリアで、「パティシエ・エスコヤマ」のケーキを食べる。
旨い!東京の百貨店などで売っているケーキと比べて価格も良心的、これならばあの行列にも納得だ。
中国自動車道、名神、東名と走り抜けて休憩含めて7時間で帰着した。

幸い全国で仕事がある身、その前後をドライブする60歳の新しい旅行スタイル、さすがに少しくたびれはしたものの 病みつきになりそうだ。